2025.4.22
桑黄の美白メカニズムとは?
既存成分との組み合わせで、強力な美白アイテムとなる
桑黄(そうおう)とは?
桑黄(そうおう)は広葉樹に寄生するキノコの一種で、限られた場所にしか生息しないことから、貴重なキノコとされています。
古くから漢方でも用いられており、煎じ薬として過労や悪血、月経不順などの症状に良いと言われてきました。日本では、九州の女島(メシマ)で多く採取されたことから、“メシマコブ”の名前で知られています。
桑などの広葉樹に寄生する桑黄から抽出した「桑黄抽出液-P」
三省製薬では、桑黄から独自の抽出法で取り出したエキス「桑黄抽出液-P」が美白作用を持つことに着目。研究を進めるなかで、これまでの美白成分とはまったく異なるメカニズムで美白効果を発揮し、美白アイテムの可能性を大きく広げる原料であることがわかったのです。
チロシナーゼの成熟を阻害する「桑黄抽出液-P」ならではの美白作用
そもそも、シミができるメカニズムは、まず表皮にあるケラチノサイトが紫外線などの外的刺激を受けることから始まります。
その後、刺激を受けたケラチノサイトは、メラノサイトを活性化するプラスミンなどを放出。すると、メラノサイトが活性化し、メラノサイト内部にあるチロシナーゼという酵素が徐々に成熟して、より強いメラニン合成機能を獲得します。
活性化したチロシナーゼが、もともとメラノサイト内にあるチロシンという物質を変化させることでメラニン合成を促進してシミの原因へとつながります。
メラニン合成を抑えるメカニズムとは?
「桑黄抽出液-P」は、チロシナーゼの成熟を阻害し、メラニン合成能が最も高いT3型チロシナーゼを減少させることで、結果的にメラニンの合成を抑えることができるのです。
これは、プラスミンの放出を阻害してメラノサイトの活性化を抑えるトラネキサム酸や、メラニン合成過程を阻害するビタミンCなどの既存の美白成分とはまったく異なる働きとなります。
「桑黄抽出液-P」単体でも、確かな美白作用が期待できます
既存美白成分と異なるメカニズムを持っている「桑黄抽出液-P」ですが、単体でもしっかりと美白作用があることがわかっています。
桑黄抽出液配合クリームを用いた実験では、試験3日目でプラセボよりも紅斑を抑制。さらに、21日目ではプラセボよりも色素沈着を抑制することもわかっています。
B16細胞を用いた試験では、桑黄抽出液-Pは5%添加において、コウジ酸2.5mMと同等、8%添加でコウジ酸2.5mM以上の高い白色化作用を示しました。
また、B16細胞をDOPA溶液(DOPA:メラニンの元となる物質)に浸し、細胞内のチロシナーゼと反応させてから電子顕微鏡で撮影すると、「桑黄抽出液-P」添加によって黒色化メラノソームの減少が認められました。
「桑黄抽出液-P」はこんな商品企画にオススメ
三省製薬の「桑黄抽出液-P」は、チロシナーゼの成熟阻害という独特の美白メカニズムを持つユニークな美白成分です。
「桑黄抽出液-P」の活用を考えられる製品としては
●美白化粧水
●美白美容液
などがあります。
既存の美白メカニズムとは異なるからこそ、既存美白成分と組み合わせることで複数の美白メカニズムを持ち合わせた、新しい美白アイテムの開発が可能になります。美白ケアのさらなる可能性を広げる「桑黄抽出液-P」をぜひご活用ください。