三省製薬では、130種類以上の独自の美容成分を開発しています。
美容成分ラボでは、美容成分の効果やメカニズム、商品企画のヒントなどをわかりやすくご紹介します。

2025.7.8

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シワのメカニズムとは?
たるみの改善につながるケア成分も解説!

年齢を重ねるほど気になってくる、目尻のシワやホウレイ線。
見た目年齢に大きく関わってくる悩みであるため、「なんとかケアしたい」「少しでも減らしたい」と考える女性は多いでしょう。

しかし、シワは一体どうやってケアすればいいのでしょうか。
保湿ケアを強化する?シワに良いというスペシャルケアを取り入れる?
実は、シワは様々な原因がからみあって生まれているもの。それぞれの原因を知り、効果的な成分を取り入れることが、シワケアのポイントとなります。

皮膚の構造とシワができるプロセス

肌は表皮、真皮、皮下組織の3 層構造になっています。そのうち、表皮はケラチノサイトが幾重にも重なって外部とのバリア機能を担っており、真皮は線維芽細胞が作り出すコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などのマトリックス成分により肌の柔軟性と弾力性を保っています。
シワは、肌のどの部分の組織が弱くなり、壊れるかによって発生する症状が分かれており、表皮にダメージがある場合は目尻や目の下に浅く細かいシワが発生し(表皮性のシワ)、真皮にまでダメージが及んだ場合は目尻や額に深く大きなシワ、口元にはホウレイ線が発生します(真皮性のシワ)。

組織 機能 シワの症状
表皮 外的刺激から肌を守るバリア機能 乾燥やターンオーバー遅延で小ジワが生じやすくなる
真皮 弾力とハリを保つ構造支持層(コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸) 加齢・紫外線により構造が崩れ、深いシワやたるみの原因となる
皮下組織 皮膚を支えるクッション層(脂肪層) ボリューム減少で顔全体のたるみに影響

※スマートフォンでの閲覧時、この表組は横にスクロールできます。

とくに真皮層のダメージは、見た目に大きく影響する深いシワにつながるため、早期の予防が重要です。

紫外線や酸化ストレスが及ぼす影響

シワの形成には、加齢による皮膚組織の衰えの他、外部環境要因も大きく関係しています。とくに紫外線による肌ダメージと紫外線や大気汚染物質などの影響によって生じる酸化ストレスは、肌の老化を加速させる大きな 二大要因といえます。

  • 加齢による機能低下
    線維芽細胞の働きが弱まることでコラーゲンやエラスチンの産生量が減少・劣化する他、皮下脂肪の減少も影響する
  • 紫外線による構造破壊
    紫外線のUV-Aが真皮層に達し、コラーゲンやエラスチン、これらを作り出す線維芽細胞を損傷させたり、分解酵素を活性化させる上、活性酸素を発生させてダメージを進行させる
  • 酸化ストレスによるダメージ
    活性酸素があらゆるタンパク質や細胞を酸化させ、構造の歪みや減少、機能の低下を引き起こす

これらのダメージは蓄積されていくため、シワの予防には日々の積み重ねが欠かせません。毎日の紫外線対策と、抗酸化作用のある食品やスキンケアの取り入れが重要になります。

たるみの改善にもつながる!シワケア対策!

シワの原因図

シワ発生の原因はひとつではなく、さまざまな現象が複合的に影響しています。
そのため、各原因に働きかける成分を幅広く取り入れることが、より多くの人に効果を実感してもらえる商品づくりへとつながります。

活性酸素を消去する成分で対策

マテ茶エキス、セラムバイタル、セイタカミロバラン抽出液、大分カボス果汁、ヒヒラギギク抽出液

活性酸素は主に紫外線を浴びることで発生します。非常に反応性が高く、生体内のあらゆる組織を攻撃し、肌では線維芽細胞やコラーゲンなどにダメージを与えるため、発生したら早めの対策が大切です。
「セラムバイタル®」をはじめとするこれらの成分は、活性酸素を消去する作用を持っており、肌のダメージを防ぐことができます。

線維芽細胞を増殖する成分で対策

豆乳発酵液、海燕エキス、メカブエキス、クミン抽出液

加齢や紫外線によるダメージにより線維芽細胞が弱体化・死滅すると、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の産生量が減り、肌の土台を支えられずシワやたるみが発生します。
「豆乳発酵液(阿蘇大豆)」、「海燕エキス」などには線維芽細胞増殖促進作用があり、線維芽細胞を増やすことにより、これら真皮マトリックス成分の減少を抑えます。

コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の分解を抑制する成分で対策

マテ茶エキス、セラムバイタル、セイタカミロバラン抽出液、海燕エキス、ファーバイオ、ヒヒラギギク抽出液

肌を支えるコラーゲン、エラスチン、保湿に関わるヒアルロン酸は、代謝のため、それぞれ対応する酵素によって必要な分解が行われています。それらの酵素が加齢やストレスで必要以上に活性化すると、分解が促進されてしまい、シワやたるみ、乾燥につながります。
「マテ茶エキス」や「セラムバイタル®」などには、これらの酵素の活性を抑制する働きがあるため、真皮マトリックス成分の分解を防ぎ、肌のハリ、潤いを守ることができます。

コラーゲンの産生を促進する成分で対策

セラムバイタル、海燕エキス、クミン抽出液、北海道ハマナス果実エキス

コラーゲンは肌のハリや弾力を維持する重要な成分です。「セラムバイタル®」、「海燕エキス」には線維芽細胞からのコラーゲン産生を促進する作用があり、過剰に分解されたりダメージを受けて機能しなくなったコラーゲンを補うことで肌のハリを保ち、シワを防ぎます。

シワ発生のメカニズムに対応した成分で効果的なケアを

シワケア成分と言っても様々な種類があり、それぞれ特徴が異なります。しっかりと結果を出すためには、それぞれの特徴を知り、複合的に働くように商品企画を立てることが、より効果的な化粧品作りに重要です。

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