三省製薬では、130種類以上の独自の美容成分を開発しています。
美容成分ラボでは、美容成分の効果やメカニズム、商品企画のヒントなどをわかりやすくご紹介します。

2018.6.5

  • 美肌

【シワのメカニズム】効果的なシワケアって?

気になるシワ、どうやってケアすればいいの?

年齢を重ねるほど気になってくる、目尻のシワやホウレイ線。
見た目年齢に大きく関わってくる悩みであるため、「なんとかケアしたい」「少しでも減らしたい」と考える女性は多いでしょう。

しかし、シワは一体どうやってケアすればいいのでしょうか。
保湿ケアを強化する? シワに良いというスペシャルケアを取り入れる?
実は、シワは様々な原因がからみあって生まれているもの。それぞれの原因を知り、効果的な成分を取り入れることが、シワケアのポイントとなります。

シワが発生する原因とは

肌は表皮、真皮、皮下組織の3 層構造になっています。そのうち、表皮はケラチノサイトが幾重にも重なって外部とのバリア機能を担っており、真皮は線維芽細胞が作り出すコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などのマトリックス成分により肌の柔軟性と弾力性を保っています。
シワは、肌のどの部分の組織が弱くなり、壊れるかによって発生する症状が分かれており、表皮にダメージがある場合は目尻や目の下に浅く細かいシワが発生し(表皮性のシワ)、真皮にまでダメージが及んだ場合は目尻や額に深く大きなシワ、口元にはほうれい線が発生します(真皮性のシワ)。

表皮性のシワと真皮性のシワ

いずれも紫外線や加齢、ストレスによって活性酸素が発生したり、線維芽細胞の機能が低下してコラーゲンなどの真皮マトリックス成分の産生量が低下したり、成分そのものが分解されたりすることが原因となっています。

シワの原因図

シワ発生の原因はひとつではなく、また人によっても異なります。
そのため、各原因に働きかける成分を幅広く取り入れることが、より多くの人に実感してもらえる商品づくりへとつながります。

原因(1)への対策:活性酸素を消去する成分

マテ茶エキス、セラムバイタル、セイタカミロバラン抽出液、大分カボス果汁、ヒヒラギギク抽出液

活性酸素は紫外線や老化によって発生します。非常に反応性が高く、生体内のあらゆる組織を攻撃し、肌では線維芽細胞やコラーゲンなどにダメージを与えるため、発生したら早めの消去が大切です。
「セラムバイタル®」をはじめとするこれらの成分は、活性酸素を消去する作用を持っており、肌のダメージを防ぐことができます。

原因(2)への対策:線維芽細胞を増殖する成分

豆乳発酵液、海燕エキス、メカブエキス、クミン抽出液

加齢や紫外線により線維芽細胞が弱体化・死滅すると、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の産生量が減り、肌の土台を支えられずシワやたるみが発生します。
「豆乳発酵液(阿蘇大豆)」、「海燕エキス」などには線維芽細胞増殖促進作用があり、線維芽細胞を増やすことにより、これら真皮マトリックス成分の減少を抑えます。

原因(3)への対策①:コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の分解を抑制する成分

マテ茶エキス、セラムバイタル、セイタカミロバラン抽出液、海燕エキス、ファーバイオ、ヒヒラギギク抽出液

肌を支えるコラーゲン、エラスチン、保湿に関わるヒアルロン酸は、代謝のため、それぞれ対応する酵素によって必要な分解が行われています。それらの酵素が加齢やストレスで必要以上に活性化すると、分解が促進されてしまい、シワやたるみ、乾燥につながります。
「マテ茶エキス」や「セラムバイタル®」などには、これらの酵素の活性を抑制する働きがあるため、真皮マトリックス成分の分解を防ぎ、肌のハリ、潤いを守ることができます。

原因(3)への対策②:コラーゲンの産生を促進する成分

セラムバイタル、海燕エキス、クミン抽出液、北海道ハマナス果実エキス

コラーゲンは肌のハリや弾力を維持する重要な成分です。「セラムバイタル®」、「海燕エキス」には線維芽細胞からのコラーゲン産生を促進する作用があり、過剰に分解されたりダメージを受けて機能しなくなったコラーゲンを補うことで肌のハリを保ち、シワを防ぎます。

シワ発生のメカニズムに対応した成分で効果的なケアを

シワケア成分と言っても様々な種類があり、それぞれ特徴が異なります。しっかりと結果を出すためには、それぞれの特徴を知り、複合的に働くように商品企画を立てることが、より効果的な化粧品作りに重要です。

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