三省製薬では、130種類以上の独自の美容成分を開発しています。
美容成分ラボでは、美容成分の効果やメカニズム、商品企画のヒントなどをわかりやすくご紹介します。

2025.10.23

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アカモク美容の効果とは?
美肌力の高さや抗酸化作用を解説!

潮の香りと共にねばりを感じるアカモクは、近年フコイダンやポリフェノールを豊富に含む“海のスーパーフード”として注目を浴びています。
そこで本記事では、そんなアカモクの美容効果について解説します。

古来から食されてきた“海藻” が持っていた有用性

アカモク

アカモクは日本の沿岸沿いに生息する褐藻類で、秋田ではギバサ、新潟ではナガモと呼ばれ、昔から食用として利用されてきました。しかし、あまりの生命力の強さから漁船のスクリューに絡まる厄介者としての扱いを受けてきたという歴史もあります。
そんなアカモクには、近年注目を集める成分・フコイダンが豊富に含まれています。そこで、三省製薬は独自の製法でフコイダンを高含有するアカモク抽出液を開発。もともと、アカモク由来のフコイダンには高い抗腫瘍活性等もあることが認められていましたが、皮膚に対する効果を検証した例は多くはありませんでした。三省製薬では、アカモク抽出液でヒト試験も行い、その有用性を次々に明らかにしています。

ヒアルロン酸と同程度の保湿力を発揮、シミの抑制にも

まず、アカモク抽出液には保湿作用があり、ヒト試験ではヒアルロン酸と同等の保湿力が認められています。

その上、ヒアルロニダーゼの活性を抑制する作用を持つこともわかっています。ヒアルロニダーゼは皮膚中のヒアルロン酸を分解する酵素で、肌の保湿性を低下させる一因となっているため、高いヒアルロニダーゼ活性抑制作用により、潤いの保持力をサポートすることが期待されます。また、ヒアルロニダーゼは、ヒスタミン遊離など炎症の発生にも深く関わっているため、ヒアルロニダーゼを抑制することで炎症を抑制し、それによりメラノサイトへの刺激を抑え、ひいてはシミの抑制にもつながると考えられます。

ヒアルロニダーゼ活性抑制作用
アカモク抽出液のヒラルロニダーゼ活性抑制作用の図

アカモク抽出液3%配合製剤で、紫外線照射による紅斑を抑制

アカモク抽出液の炎症を抑える作用は、ヒト試験においても効果が認められています。アカモク抽出液を3%配合したクリームによる実験の結果、比較対照であるプラセボクリームとの差は一目瞭然。紅斑を抑えることで、その後の色素沈着も抑制しており、シミ予防に期待できます。

アカモク抽出液配合製剤で、紫外線照射による紅斑抑制の画像

脂質の過酸化抑制作用で、頭皮などへの活用にも期待

さらに、アカモク抽出液は皮脂の酸化を抑制する作用もあることがわかっています。

アカモク抽出液の脂質過酸化抑制作用

アカモク抽出液は、皮脂分泌の多い頭皮において皮脂の酸化を抑制して頭皮環境を整えるスカルプケア用成分としての利用が考えられます。しかも、アカモク抽出液にはブリーチ処理による毛髪の強度低下を回復させる毛髪ダメージ修復作用もあり、ヘアケア用成分としての有用性も高いと言えるでしょう。

「アカモク抽出液」はこんな商品企画にオススメ

三省製薬の「アカモク抽出液」は、生命力が強く、フコイダンを豊富に含む海藻・アカモクの力を引き出した成分です。

 

「アカモク抽出液」の活用を考えられる製品としては

 

●美白化粧品
●美肌ケアアイテム
●シャンプーやコンディショナー、ヘアエッセンスなどヘアケア製品

 

などがあります。
多くの有用性を持った成分のため、スキンケアだけではなくヘアケアにも、幅広い展開が考えられます。

伊賀 和宏(監修者)のポートレート写真
伊賀 和宏
三省製薬株式会社 取締役 開発部門担当
25年以上にわたり美容成分の研究開発に従事。自ら開発した美容成分は数知れず、 中でもできてしまったシワをも改善する「セラムバイタル(ローズマリーエキス)」は国内外で高く評価されている。 論文発表や大学での非常勤講師を通じ、化粧品や医薬部外品の正しい知識の普及にも力を注いでいる。

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