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2017.11.29

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中世ヨーロッパの“恋の守り神”クミンは 美肌ケアもお手の物!?

4000 年前から使われてきたスパイスが持つ3つの美肌作用

クミン

クミンは、エジプト原産のセリ科植物。カレーやピクルスのスパイスとして世界中で使われており、日本でもスーパーで手軽に入手できるため、よく知られている素材です。その歴史は古く、4000 年前の古代エジプトでは儀式に利用されたり、消化器系の病気に用いられていました。また、中世ヨーロッパでは、騎士が戦場に行く時に恋人の心変わりを防ぐために持たせたことから「恋の守り神」とも呼ばれているのだとか。

そんな、世界中で人々の身近にあるクミンですが、実は美肌にも嬉しい作用があります。
クミン抽出液には、年齢とともに衰えがちなコラーゲン産生促進、ターンオーバー促進、線維芽細胞増殖作用などの3つの美肌作用があり、抗シワ効果が期待できるのです。

クミン抽出液の美肌作用

【美肌作用(1)】コラーゲンやエラスチンを産生する線維芽細胞を増殖

肌は、真皮層にあるコラーゲンやエラスチンが肌奥からしっかり支えることで、ハリや弾力のある状態を保っています。逆に、コラーゲンやエラスチンが減少してしまうと、ハリがなくなり、シワやたるみを招いてしまうことに。
このように、ハリ肌に欠かせないコラーゲンやエラスチンですが、このふたつを産生しているのが線維芽細胞です。線維芽細胞は加齢やストレスによって減少するため、年齢を重ねるほどハリが失われ、シワやたるみが増えてしまいます。クミン抽出液は、この線維芽細胞を増やす作用が認められており、ハリ肌のキープに役立つと考えられます。

線維芽細胞増殖作用

【美肌作用(2)】細胞内でコラーゲン産生を促進して、ハリをアップ

クミン抽出液は、コラーゲン産生に関わる線維芽細胞を増殖するだけでなく、細胞内のコラーゲン産生も促進する働きがあります。実際にクミン抽出液2%を使用したところ、ポジティブコントロール以上のコラーゲン産生促進作用が認められました。

コラーゲン産生促進作用

【美肌作用(3)】ターンオーバーを進めるケラチノサイトの増殖

ケラチノサイトは、表皮を構成している細胞のひとつ。肌の基底層で生まれた後、通常14日かけて角質層まで押し上げられ、角層細胞へと変わります。さらに14日かけて肌表面へと押し上げられ、最終的には垢となって剥がれ落ちていきます。このサイクルが、肌の生まれ変わりと言われる「ターンオーバー」です。
ターンオーバー周期は、若い頃は約28日。しかし、一般的に年齢を重ねるほど長くなると言われています。

ターンオーバー周期の図

ターンオーバーが長くなる要因のひとつとして、ケラチノサイトそのもの数の減少、分裂速度の低下などが挙げられます。ケラチノサイトはメラニンを受け渡される細胞でもあるため、ターンオーバーが長くなればなるほど、シミの素であるメラニン色素がいつまでも肌に留まり続けてしまいます。
クミン抽出液はポジティブコントロール以上のケラチノサイト増殖作用が認められており、ターンオーバーを進めることでみずみずしくハリのある肌へ導きます。さらに、ターンオーバーが進むことでメラニン排出も促され、シミのない肌の実現にもつながります。

ケラチノサイト増殖作用

「クミン抽出液」はこんな商品企画にオススメ

三省製薬の「クミン抽出液」は、ケラチノサイト増殖という作用と、線維芽細胞増殖・コラーゲン産生促進という肌奥の作用の組み合わせでシワを防ぎ、弾力のあるハリ肌をもたらします。

 

「クミン抽出液」の活用を考えられる製品としては

 

●アンチエイジング化粧水
●アンチエイジング乳液
●アンチエイジングクリーム

 

などがあります。
食材としても知られる素材なので受け入れられやすく、抗シワのアンチエイジングアイテム成分としての活用がおすすめです。

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