三省製薬では、130種類以上の独自の美容成分を開発しています。
美容成分ラボでは、美容成分の効果やメカニズム、商品企画のヒントなどをわかりやすくご紹介します。

2017.11.29

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高い抗炎症作用に注目。紫外線ダメージを3 段階で抑える生薬キンギンカの力。

スイカズラの花から作られる、甘い香りの生薬

スイカズラ

キンギンカ(金銀花)とは、日本や東アジアに分布するスイカズラの花蕾部分を生薬としたもの。キンギンカという名前は、花の色が時間とともに白(銀色)から黄色(金色)へと変化することにちなんでつけられたと言われています。
また、スイカズラは5月頃に開花し、その際に甘い香りを放つのも特徴のひとつ。キンギンカ抽出液にもその特徴を活かしており、甘い香りがします。

キンギンカ抽出液の大きな特徴は、高い「抗炎症作用」。
紫外線を浴びた時に生じ様々な老化の原因となるフリーラジカルの消去作用、そして様々な炎症のきっかけとなるNF-κBの活性化抑制、さらに炎症物質を作る酵素ホスホリパーゼA2の活性抑制という3 段階の働きで、しっかりと炎症を抑え、またシミの抑制効果も期待できます。

◆キンギンカ抽出液による、3段階の抗炎症作用

キンギンカ抽出液による、3段階の抗炎症作用の図

【第1段階】様々な老化の原因となるフリーラジカルを強力に消去

紫外線を肌に浴びると、不安定な分子であるフリーラジカルが発生するほか、酸素・水などと反応して活性酸素が生成されます。フリーラジカルや活性酸素は酸化反応による老化を引き起こすだけでなく、炎症を引き起こすNF-κBを活性化させてしまうという働きもあります。
フリーラジカルの発生は紫外線等のダメージを引き起こす初期反応。いち早く消去することが、炎症を食い止めることにつながります。

フリーラジカルを消去
フリーラジカル消去作用

【第2段階】多くの炎症症状に関わるNF-κBの活性化を抑制

NF-κBは、炎症に関わる様々な遺伝子の発現を誘導するタンパク質(転写因子)です。NF-κBが活性化すると、炎症性サイトカインの産生が誘導され、急性炎症から慢性炎症まで多くの炎症症状が引き起こされてしまいます。NF-κBの阻害因子が働かないことで、炎症反応が過剰になり、重大な疾患を引き起こすことも知られています。
炎症を抑えるためには、NF-κBの活性化を抑えることが不可欠だと言えるでしょう。キンギンカ抽出液は、NF-κBの活性化を92.6%抑える作用が確認されており、高い炎症抑制作用を発揮します。

NF-κBの活性化を抑制
NF-κB活性化抑制作用

【第3段階】炎症物質産生を行う酵素ホスホリパーゼA2の活性を抑制

NF-κBの活性化によって産生された炎症性サイトカインは、炎症性物質を作る酵素ホスホリパーゼA2を活性化します。ホスホリパーゼA2 は細胞膜などリン脂質から、プロスタグランジンE2など炎症を誘導する炎症性物質の産生を促進させ、炎症を発生させます。

炎症物質産生を行う酵素ホスホリパーゼA2の活性を抑制
ホスホリパーゼA2の活性抑制作用

ヒト実験で紅斑抑制作用を確認

また、キンギンカ抽出液4%配合製剤をヒト皮膚に塗布して紫外線を照射した実験では、紅斑抑制作用が認められています。

ヒト実験で紅斑抑制作用を確認

「キンギンカ抽出液」はこんな商品企画にオススメ

三省製薬の「キンギンカ抽出液」は3段階で炎症を抑えるため、体の様々な箇所で発生する炎症症状を抑えることが可能です。そのため、フェイスケア、ボディケア、ヘアケアなどの幅広い商品への展開が考えられます。

「キンギンカ抽出液」の活用を考えられる製品としては

●シミ対策のスキンケア
●夏用ボディローション
●日焼け止め
●染毛剤の後に使う頭皮ケアローション

などがあります。
紫外線等のダメージを完全にゼロにすることはできないからこそ、初期反応からいち早くケアすることが大切です。炎症を抑え、健やかな肌の維持にお役立てください。

三省製薬株式会社

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