三省製薬では、130種類以上の独自の美容成分を開発しています。
美容成分ラボでは、美容成分の効果やメカニズム、商品企画のヒントなどをわかりやすくご紹介します。

2023.11.16

  • 美肌
  • 抗酸化

“ビタミンCの爆弾”とも称される
ローズヒップの力で、シミを作らせない肌へ

古くからハーブティーやジャム、リキュールなどに利用されてきたローズヒップ。美容に欠かせないビタミンCを豊富に含んでいるため、現代でもローズヒップティーやローズヒップオイルを積極的に取り入れている方も多いでしょう。そのローズヒップの魅力を化粧品に活かすため、三省製薬では“濃い” けれど“サラサラ” な『ローズヒップ抽出液』を開発しました。

一筋縄ではいかないローズヒップのエキス化、その理由は…

ローズヒップはバラ科バラ属の果実で、ノバラなどの花が落ちた後に、花の根もとが膨らんだ部分(偽果)を乾燥して利用します。ビタミンやペクチン、フラボノイドなどの成分を含み、特にビタミンCは「 ビタミンCの爆弾」 と称されるほどたっぷり。その含有量は、レモンの20~40倍ともいわれています。 これだけ豊富な成分をエキスとして利用できれば、美肌効果が高い化粧品づくりに役立つはず。そう考えて『ローズヒップ抽出液』の開発を始めましたが、成分が豊富なゆえに思わぬ落とし穴がありました。

ペクチンのせいで、冷やすとゲル化してしまう!

ローズヒップには、「ペクチン」と呼ばれる天然の多糖類が含まれています。果物に砂糖を混ぜて煮詰めると、とろみのあるジャムになるのはペクチンに固まる作用があるため。『ローズヒップ抽出液』でも、最初の試作ではペクチンの影響を受け、ゼリーのように固まってしまいました。しかし、これでは化粧水など、液体の化粧品には活用できません。

“薄くする” という選択肢はありませんでした

ローズヒップの使用量を少なくし、薄めて抽出すればゲル化は防げるかもしれません。しかし、薄くしてしまうと、豊富なビタミンCまで薄くなってしまいます。そこで、理想的な“濃さ” を保ったままゲル化しない製法を求めて、試行錯誤を繰り返しました。

20回以上の試作を繰り返して、ついに完成!

そうして完成したのが、三省製薬の『ローズヒップ抽出液』です。ビタミンCの理想的な“濃さ” を保ちながら、サラサラと使いやすい液体としても安定しています。そして、成分を薄くするという選択肢をとらなかったからこそ、トップクラスの抗酸化力を誇る成分として完成したのです。

三省製薬の成分の中でもトップクラスの高い抗酸化力

ビタミンCには、老化の一因となる酸化を防ぐ「抗酸化力」があります。豊富なビタミンCを含むローズヒップは抗酸化力が高く、その特徴を凝縮した『ローズヒップ抽出液』にも高い抗酸化力が確認できました。

抗酸化作用が高い成分は、肌に様々なダメージを与えるフリーラジカルを消去するため、下記のような働きが期待できます。

さらに、シミが発生する経路を阻害する働きも

高い抗酸化力の他に、『ローズヒップ抽出液』には炎症を引き起こしシミの発生を促進する「アラキドン酸カスケード」を抑制する働きがあることがわかっています。

そもそもシミができるメカニズムとは

シミができる原因は様々ですが、その中のひとつが遊離アラキドン酸。紫外線の刺激を受けた細胞からアラキドン酸が遊離しシクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)によって代謝されて炎症を引き起こし、さらにシミの発生を引き起こすという経路があります。

『ローズヒップ抽出液』がこの流れを抑制!

『ローズヒップ抽出液』は、COX-2の発現を抑制することがわかっています。

さらに、PGE2の生産も抑制し炎症を引き起こす経路を阻害することで、シミの発生を防ぎます。

高い抗酸化力と合わせ、シミの発生をダブルブロック!

このように『ローズヒップ抽出液』は、シミの発生に関わるフリーラジカルを消去する高い抗酸化力とアラキドン酸カスケードの抑制という、シミを抑制する2つの働きがあります。そのため、シミ抑制に対する高い効果が期待できます。

『ローズヒップ抽出液』のシミ抑制効果は、ヒト試験でも確認されています。

『ローズヒップ抽出液』は、こんな商品で実感できる!

三省製薬の『ローズヒップ抽出液』は、ローズヒップの豊富なビタミンCを活かしたエキスです。
若々しい素肌を保つ美肌効果のほか、2つの作用でシミやシワの発生を抑制。日焼け止めやほてりケアの化粧品などの開発に、ぜひお役立てください。

三省製薬株式会社

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