三省製薬では、130種類以上の独自の美容成分を開発しています。
美容成分ラボでは、美容成分の効果やメカニズム、商品企画のヒントなどをわかりやすくご紹介します。

2023.2.6

健康に良いお茶として知られるルイボスティーに
髪のキューティクルを強くする働き!?

ポリフェノールやフラボノイドなどの抗酸化成分を豊富に含むルイボスティー。健康や美容に良いお茶として知られ、実際に飲んだことがあるという方も多いのではないでしょうか。
これまで化粧品原料としてはあまり注目されていませんでしたが、三省製薬は研究を重ね、ルイボスティーが髪のキューティクルに有効な働きを持つことを発見しました。

ルイボスが採れるのは、南アフリカ・セダルバーグ山脈だけ

ルイボスティーの原料は、ルイボスというマメ科の針状の葉を持つ植物。アスパラチンというポリフェノールやフラボノイドなどの抗酸化成分が豊富に含まれています。
ルイボスが育つのは南アフリカ共和国のセダルバーグ山脈だけと言われ、限られた環境下のみで育つ希少な植物だと言えるでしょう。

三省製薬はそんなルイボスに着目し、より抗酸化作用が強いと言われるグリーンルイボスから、『ルイボスティー抽出液』を開発。他の成分ではあまり見られない、ユニークなヘアケアの働きを発見しました。

髪のハリ・コシをアップ!? ルイボスティーの驚きの作用

私たちの髪の毛は、内側からメデュラ、コルテックス、キューティクルの3 層構造になっています。
通常は、一番外側にあるキューティクルがウロコのように重なり、髪を外的ダメージから守っています。

しかし、キューティクルはとてもデリケートなので、摩擦などのダメージで傷ついたり開いてしまったりします。
すると、髪を外的ダメージから守ることができなくなり、ハリやコシの低下を招いてしまいます。

ハリやコシのある艶やかな髪を守るためには、キューティクルを健やかな状態に保つことが大切。そこでポイントとなるのが、髪のキューティクルに発現する「KAP5 遺伝子」です。

毛髪は繊維状タンパクの「ヘアケラチン」と、球状の「ケラチン関連タンパク(KAP)」から構成されており、毛髪の柔軟性はこれらタンパク質の種類や量によって決まってくると考えられています。特にキューティクルは、毛髪のハリコシに対して重要な役割を担っており、そのキューティクルで特異的に発現するKAP5と毛髪のハリコシへの関与について研究が行われました。
ハリコシの低下とは、毛髪が細くなることと、毛髪そのものがやわらかくなることによって引き起こされます。研究の結果、KAP5遺伝子の発現量が多いほどハリコシのある毛髪であることが明らかになっており、加齢によりKAP5が減少することでハリコシが低下している可能性があります。

※M.Hagihara. J. Soc. Cosmet. Chem. Jpn. 50(1), 2-7(2016)

KAP5 遺伝子は、言わば頑丈な“髪の鎧” を作るもの。このKAP5 遺伝子発現量を増やすことができるのが、『ルイボスティー抽出液』なのです。

これまでに知られているキューティクル補修や、外的ダメージから守るケアとは異なり、『ルイボスティー抽出液』は、これから生える髪のキューティクルそのものをサポートする働きがあります。ダメージから守る対処のケアではなく、ハリやコシを育んでいく前向きなヘアケアを可能にします。

さらに、脂質の過酸化抑制効果や抗酸化作用も

『ルイボスティー抽出液』には、KAP5 遺伝子発現量増加の他にも、脂質の過酸化抑制効果や抗酸化作用があるという結果が出ています。頭皮は皮脂の分泌量が多く、過酸化脂質は毛根や頭皮環境にダメージを与える原因に。『ルイボスティー抽出液』で酸化を抑えることで、健やかな頭皮と髪を守る働きが期待できます。

また、『ルイボスティー抽出液』は黄ぐすみケアなどに良い抗糖化の働きもあることがわかっています。ヘアケアだけではなく、スキンケアにも活用できる成分だと言えるでしょう。

『ルイボスティー抽出液』は、こんな商品で実感できる!

三省製薬の『ルイボスティー抽出液』は、これから生える髪のキューティクルそのものを強くできるヘアケア向け成分です。ハリ・コシのある艶やかな髪を保つヘアシャンプーやトリートメント、毎日の使用で髪を強くするスタイリング剤などに配合することで、より効果的な商品開発に役立ててみてはいかがでしょうか。

三省製薬株式会社

本記事の詳細な内容につきましては三省製薬までお気軽にお問い合わせください。

TEL:092-503-2597(事業開発部)

お問い合わせはこちら