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2018.10.17

  • ヘア

【髪のトラブル】効果的なヘアケア成分の選び方とは

様々な原因で数多くの悩みが引き起こされる髪のトラブル

白髪や抜け毛、切れ毛、ハリ・コシの低下など、髪のトラブルは実に様々。
男性・女性に関わらず、ボリュームのある艶やかな黒髪を維持したいと考えている人はたくさんいます。しかし、どの悩みにどのような成分を用いれば良いのか、また自分の悩みに対してどのようなケアが有効なのか、その判断が難しく、結局深刻な状態になるまでケアしないという人も。
それぞれの悩みに応じた解決策をしっかりと提示することが、ヘアケア用品においては重要です。

髪のトラブルはどこで起こっている?

髪は、毛髪の根元にある毛乳頭が毛細血管から栄養を受け取って毛母細胞へと受け渡し、それにより毛母細胞が分裂を繰り返して成長していきます。そのため、健やかな髪が生えない、髪が減ってきた、などの髪の成長に関する悩みには毛乳頭や毛母細胞に働きかける必要があります。
一方、すでに成長した髪が紫外線や染毛などによってダメージを受けてしまった場合、髪そのものの補修やダメージ進行の抑制も行わなければいけません。

髪のトラブルのイメージ図

髪のトラブルは毛根や、毛髪など様々な場所で起こっています。
まず、ケアの必要性を訴え、積極的に取り入れてもらえるよう訴求することが必要となるでしょう。

髪のトラブル(1)への対策:毛髪ダメージの修復

豆乳発酵液、イカスミエキス、メカブエキス

毛髪はタンパク質やアミノ酸から構成されていますが、様々な刺激によりダメージを受けるとアミノ酸等が喪失してもろくなり、髪のパサつきやハリ・コシの低下などを招きます。
毛髪のダメージ修復作用をもつ「豆乳発酵液(黒大豆)」や、毛髪と同じアミノ酸を含み補給する「イカスミエキス」、海藻の成分でダメージを修復する「メカブエキス」などは、シャンプーやコンディショナー等の洗い流す製剤でも、傷んだ髪を修復します。

髪のトラブル(2)への対策:紫外線によるダメージの抑制

クローブエキス、マテ茶エキス

紫外線は毛髪の組織を破壊してしまうほか、毛髪の糖化を進行させるなど、髪にとって様々な悪影響を与えてしまいます。
紫外線による糖化を抑制する「クローブエキス」やフリーラジカルの発生を抑制する「マテ茶エキス」で、しっかりと保護しましょう。

髪のトラブル(3)への対策:毛乳頭・毛母細胞の活性化

欧州ホップエキス、いよかんチンピ抽出液

薄毛や髪のボリュームダウンは、毛乳頭の機能低下などが原因として考えられます。
「欧州ホップエキス」は複数の育毛促進遺伝子の発現を一気に上げ、また男性型脱毛症を引き起こす5α-リダクターゼの活性を抑制します。「いよかんチンピ抽出液」は育毛を促進するFGF-7の発現を促す働きなどがあります。それぞれが異なる因子に働きかけるため、合わせて使うとより効果的に毛乳頭細胞を活性化できます。

髪のトラブルを見極めた成分で効果的なケアを

ヘアケア成分は、髪のトラブルに応じて様々な種類があります。どのような悩みをケアしたいのかを見極め、使用者の期待に応える成分を効果的に配合することが、ヘアケア商品作りには重要です。

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