三省製薬では、130種類以上の独自の美容成分を開発しています。
美容成分ラボでは、美容成分の効果やメカニズム、商品企画のヒントなどをわかりやすくご紹介します。

2026.6.2

  • 海藻
  • 抗炎症
  • 抗酸化

佐賀県「コスメティック構想」から生まれた
佐賀県松島産の海藻由来成分「ノコギリモクエキス」

三省製薬は産学官連携にも積極的に取り組んでおり、これまで各団体とともに様々な成分を開発してまいりました。『ノコギリモクエキス』も、産学官連携による開発成分のひとつです。唐津市で採取した海藻の調査で、ノコギリモクに強い抗炎症作用があることを発見した佐賀県工業技術センターと協力することで、抗炎症・抗酸化作用を持つ『ノコギリモクエキス』が生まれました。

食用に向かない海藻に、知られざる効果を発見

ノコギリモクとは、主に日本海側や四国、九州に生息する海藻の一種で、全長1~4mと大型。寿命も約9年と、海藻の中でも長寿です。味が悪く食用に向かないため、これまで採取されることはほとんどありませんでした。
そんなノコギリモクが注目されるきっかけとなったのが、「コスメティック構想」を掲げる佐賀県が行った未利用海藻の研究です。佐賀県工業技術センターが唐津市の玄界灘で採取した約60種類の海藻を調査し、ノコギリモクに非常に強い抗炎症作用を発見したことから、化粧品原料の開発へとつながりました。

佐賀県「コスメティック構想」

2013 年に始動。唐津市や玄海町を中心とする北部九州に美と健康に関するコスメティック産業を集積させ、コスメに関連する自然由来原料の供給地となることを目指す取り組み。

海士(あま)が採取する松島産ノコギリモクを使用

『ノコギリモクエキス』に使用するノコギリモクの産地は、古くから男性が海士(あま)として素潜りで漁を行っている佐賀県唐津市にある松島。人口約50名の小さな島で、現在も地元の海士によってノコギリモクの採取が行われています。

こうして採取されたノコギリモクを使い、研究は進められました。注目すべきは、ノコギリモクに含まれるサルガヒドロキノン酸(SHQA)です。強い抗炎症作用を持つサルガヒドロキノン酸(SHQA)を含有したエキス開発に取り組みましたが、低温で安定性が悪くなる特徴があり、開発は困難を極めました。

開発に数年をかけ、試行錯誤しながら様々な研究を行った結果、最も安定したSHQA 高含有の製法にたどり着きました。そうして生まれたのが、サルガヒドロキノン酸(SHQA)高含有かつエタノールフリーの『ノコギリモクエキス』です。

炎症関連因子の遺伝子発現を抑制する強い抗炎症作用

ノコギリモクに含まれるサルガヒドロキノン酸(SHQA)は、強い抗炎症作用をもつのが特徴です。炎症は、紫外線などの刺激によって炎症関連因子が発現することによって起こりますが、ノコギリモクエキスは紫外線によって増加する炎症関連因子の遺伝子発現を抑制することがわかっています。

炎症関連因子が炎症を促進

また、『ノコギリモクエキス』の抗炎症作用はヒト試験でも結果が出ています。ノコギリモクエキス配合製剤またはプラセボ(対照、ノコギリモクエキスだけ抜いた製剤)を塗布した腕に紫外線を当てると、赤みが抑えられる結果が得られました。

抗酸化作用により、抗炎症作用を後押し

『ノコギリモクエキス』には、活性酸素による酸化に対しても効果が期待できる結果が得られました。活性酸素は炎症を引き起こす原因となるため、『ノコギリモクエキス』に抗酸化作用があることで、さらなる炎症の原因予防が期待できます。

『ノコギリモクエキス』でかくれ炎症ケア

産学官連携によって生まれた『ノコギリモクエキス』は、強い抗炎症作用があり様々な肌トラブル予防に役立つ成分となっています。特に、肌表面には見えなくても肌の下で炎症が起こっている「かくれ炎症ケア」などにお役立ていただけます。

伊賀 和宏(監修者)のポートレート写真
伊賀 和宏
三省製薬株式会社 取締役 開発部門担当
25年以上にわたり美容成分の研究開発に従事。自ら開発した美容成分は数知れず、 中でもできてしまったシワをも改善する「セラムバイタル(ローズマリーエキス)」は国内外で高く評価されている。 論文発表や大学での非常勤講師を通じ、化粧品や医薬部外品の正しい知識の普及にも力を注いでいる。

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